コラム

【小規模事業者持続化補助金】意外と少ない?小規模事業者持続化補助金/後継者支援枠を解説

「小規模事業者持続化補助金に申請したいけど、『後継者支援枠』ってなんだろう。通常枠とは何がちがうのかな。」そんなお悩みはありませんか?

今回は、小規模事業者持続化補助金の「後継者支援枠」について解説します。

本コラムを読めば、小規模事業者持続化補助金「後継者支援枠」の

・概要
・要件
・必要手続き

についてがわかります。

ぜひ参考にしてください。

後継者支援枠とは

小規模事業者持続化補助金とは、販路拡大などに取り組む経費の一部を国に補助してもらえる制度です。

「後継者支援枠」とは、中小企業庁が開催しているアトツギ甲子園においてファイナリス ト又は準ファイナリストに選ばれた小規模事業者が申請できます。

アトツギ甲子園とは、【39歳以下の中小企業継承予定者】が新規事業のビジネスアイデアを競うイベントです。

審査員やお客さんの前で考えた事業プランを発表するため、緊張してしまいそうですが内容のアドバイスを有識者からもらえたり、自分と同じ境遇にある後継者の方とコミュニティが広がったりと、メリットもたくさんあると思います。

「後継者支援枠」はこんな方にオススメです。

・親の会社を将来的には引き継ぐ予定だ。
・会社の後継者に指名されて、自分には新たに行いたい事業のアイデアがある。
・後継ぎの自分が代表者になるのは先だが、会社のために今から何か挑戦してみたい。

現在すでに会社の引継ぎが終了し、代表者になっている場合はエントリー不可なので注意が必要です。

将来的に事業を引き継ぐ予定がある場合はチャレンジしてみる価値があると思います。

概要

「後継者支援枠」は、法人でも個人事業主でも申請可能です。

通常枠では50万円までの補助金額に対して「後継者支援枠」の場合、最大200万円まで補助金がアップします。

また、インボイス特例の要件を満たせば+50万円上乗せされ、最大250万円の補助金を受け取る事ができます。

  • 補助率…3分の2 
  • 上限…200万円
  • インボイス特例…+50万円

補助金には審査があり、審査に採択されたあとで補助事業を行う必要があります。

要件

小規模事業者持続化補助金の申請時において、「アトツギ甲子園」の

  • ファイナリスト
  • 準ファイナリスト

になった事がある事業者であること。

2024年に行われた第4回「アトツギ甲子園」では、全国211名のエントリーがありました。

ファイナリストとは、地方大会を勝ち抜き、決勝大会に出場できた方の事です。

準ファイナリストとは、決勝大会には出場できなくても、地方大会で優秀と認められ選出された方の事です。

2024年に選出されたのは以下の人数です。

  • ファイナリスト…15名
  • 準ファイナリスト…10名 

エントリーの数と照らし合わせると、アトツギ甲子園のファイナリスト、準ファイナリストは合わせて全体の約12%が選ばれています。

この12%の方が、小規模事業者持続化補助金「後継者支援枠」の申請権を勝ち取った事になります。

小規模事業者持続化補助金「後継者支援枠」に申請する補助事業の内容は、
アトツギ甲子園で発表した事業と同じ内容でないといけませんのでお気をつけください。

必要手続き

「後継者支援枠」を申請する場合は、通常の必要書類に加えて追加で必要な書類はありませんが、必要な手続きがあります。

記載事項が一つでも抜け落ちていると書類不備となり、不採択の可能性が高いといわれているため、
細心の注意が必要です。

必要な手続き

後継者支援枠申請時は、以下2点の手続きが必要です。

1.「経営計画書」(様式2)の「後継者支援枠 」欄にチェックし、ファイナリスト又は準ファイナリストに選出された年度を記入。

2.補助事業計画②(様式3)の「Ⅱ 経費明細表」の「後継者支援枠」欄にチェック。

まとめ

今回は、小規模事業者持続化補助金「後継者支援枠」について解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

アトツギ甲子園のファイナリスト又は準ファイナリストに選ばれなければならないため、なかなかハードルは高いですが、選ばれた場合は「持続化補助金200万円が副賞でついてくる」と言われているくらい採択されやすいそうです。

39歳以下の事業後継者の方は、まずはアトツギ甲子園にチャレンジしてもいいかもしれませんね。

申請を希望される方は、公募要項をご確認いただき経営計画を策定していきましょう。

皆様のご参考になれば幸いです。